標記協議会が、6月24日(第3回)と6月28日(第4回)に開催されました。委員の意見のすり合わせを行い、「平城西中学校おける施設一体型小中一貫校についての提案」をまとめ、出席されていた教育政策課、教育総務課の皆様に示しました。
以下は、それに参加した1協議会委員からの報告です。
1 今回の提案の対象は、まず急ぐ必要があるハード面に絞った内容となっています。ソフト面については、今後検討をしていくことになります。
2 協議会の基本的なスタンスは、今の時代に合った学校、子ども達が行きたくなる学校をめざすことです。財政的制約があることも承知しております。それ故に、市の施設新設提案についても何個かについては新設不要であると判断をしています。あくまでも子供たちのために、良い学校ができることを念頭においています。
3 基本コンセプトとしては次のように提案しました。
「とりどりの和、そして未来へ!」
それぞれの個性を大切にしつつ、且つ他者との繋がり、調和も大切にして前向きに進んでゆこうとの思いを込めています。
4 提案は、A4サイズ6枚、平面配置図4枚(1階~4階)からなりますので、その中の主なものを報告します。
① 市が示した基本構想案(以下、「基本構想案」といいます)で新設することになっていた正門と本館玄関の間の地域連携棟については、場所が悪く、新設の必要もないとしました。この点については、市が既に撤回しています。
低学年用プールの新設についても使用方法の工夫で代替できるため不要としています。今回の提案では書かれていませんが、新体育館2階に予定されている武道場の必要性について疑問視する意見もあります。その理由は、現在ある武道場が授業やクラブ活動では使用されていないからです。
また、給食室については、新校舎北側に突き出すような形で新設する案が示されていますが、数年前に新設されたばかりの現給食室の増設で対処できないのかという強い疑問の声もあります。この点についても、今回の提案では、増築では対応できないという市の説明を前提にして場所の移動などの提案をしています。
② 校舎の位置など
校舎や新体育館を基本構想案よりも南にずらし、更に新校舎から中庭に突き出すような計画である新給食室も新体育館の北側に移すよう提案しています。その理由は、中庭を広く取ることにより校内の雰囲気にゆとりをもたらすこと、また広く取ることにより中庭を、集会、コンサートなどいろんなことに利用出来るようにするためです。人工芝敷くなど晴天時には上履きで歩けることを想定しています。
③ 教室、廊下など
この校区の今の小中学校の校舎は、昭和25年に定められたモデルにしたがっているので、教室も廊下もエントランスも職員室も、最近の文科省施設整備指針に基づいて設置された学校と比べると随分と狭いままです。現在の子どもたちの体格や机の大きさ物の増加を考慮して、新校舎については広くゆったり且つ明るくすることを提案しています。旧校舎については、部分的に廊下やエントランスを広げる提案をしています。
見学に行った先進2校は、いいずれも教室の外にテラスが設置されており、そのことにより窓を下げることもでき、教室の広がりと安定感が得られ皆さんに大変好評だったので同様のものを設置するよう提案しています。
④ 校舎の利用学年について
基本構想では、新校舎を小学生が使用することを想定していますが、新校舎の教室や廊下などを広くするのであればそちらを体格の大きい中学生や高学年が使用する方が合理的と思われますのでそのような提案をしています。
⑤ ランチルームの提案
最近の新設学校では、他クラスとの交流、異学年交流、地域との交流その他多人数が集まれる場所としてランチルームを設置することが標準となっているように思われます。そこで、給食室の2階にランチルームを設置することを提案しています。
⑥ その他にも多項目にわたっていろんな提案をしています。詳細は資料をお読み下さい。
【(神功地区)新小中学校開校準備協議会の資料はこちらです!】
【資料】平城西中学校区における施設一体型小中一貫校についての提案
【資料】施設配置図
【資料】追加提案(2019年7月18日版)
【資料】追加提案(2019年7月30日版)
【資料】白川村立白川郷学園(小中をつなぐふれあいビレッジ)
5 奈良市教育委員会は、7月いっぱい、地域からの意見を受け付けるとのことです。本協議会でも今回の資料をたたき台とし、さらに多くの皆様からの意見の集約を行い、最終の提案を行いたいと思います。